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2014年11月29日 (土)

Yes Live at Osaka

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昨日は大阪のオリックス劇場(旧厚生年金会館大ホール)のイエスのライブに行ってきました。
ジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマンのいないイエスなんて・・・とも思いましたが、スティーブ・ハウとクリス・スクワイアとアラン・ホワイトの3人が揃ってステージに立つ姿を見られるのも最後になるかも・・・と思い直してチケットを獲得しました。
なんてったって「こわれもの」と「危機」の全曲をアルバム通りに演るとの謳い文句だったし。
席はスティーブ・ハウ先生の真ん前5列目と最強のポジション!

観客の年齢層はさすがに高く、1/3くらいは僕より年上か?
意外に女性が多いのが驚きでした。
定刻10分過ぎくらいから静かなSEと共に始まったのは紛れもない「Close to the Edge(危機)」のイントロ。本当にまんまその通りに演ります!
ハウ先生は肩からギターを下げたまま、スタンドに固定したギターを弾き、ラップトップ・スティールを弾き・・・と、表情も変えずに淡々と独りで全てのギター・パートをこなしていきます。Line6を使っているらしく、アルバム通りの音の再現性も完璧。どんなギターでも音を作っちゃってるので(アコギの音もエレキで演っちゃいます)、面白味がないとも言えますが・・・。それでもライブならではのハウ先生らしいソロ(ペキペキとミストーンも少なくないですが)も弾きまくり、クリス(太ったなあ)はブイブイと爆音でリード・ベースさながらにピッキングしまくり、アラン(「こわれもの」「危機」の時のオリジナルはビル・ブルーフォードだよね)はソツなく複雑なリズムやキメを叩き・・・完璧な演奏でした。
ちょっと気になったのは「Siberian Khatru」でのハウ先生のリフ。もしかして少しモタってる? まさか、いや僕のタイム感が走ってるだけなのか・・・などと煩悶していると、あのリフを弾きながらハウ先生、歌ってます。信じられん・・・。それにしてもハウ先生とクリスのコーラスも完璧。

そして、やっぱり気になっていたのは、ボーカルのジョン・デイヴィソン。
ジョン・アンダーソンのモノマネ的な胡散臭さ(失礼)は払拭しきれませんでしたが、上手いっちゃあ上手い。ハイトーンもほぼ音程の崩れはなく再現。ただし、ジョン・アンダーソンほどの声の張りや煌びやかさには欠ける感じだったかな。
最初は少し違和感がありましたが、そのうち気にならなくなりました。
「危機」の全曲を終えて、ニューアルバムからの2曲を挟んで、聴こえてきたのは「Roundabout」のイントロ。そして「こわれもの」の再現。もちろんブラームスも「無益の5%」もそのまんま演ります。まあ、メンバー各人の演奏能力の高さは突き抜けてます。
「こわれもの」の通しを終えて大団円の後はアンコール。
「The Yes Album」からコーラスも美しい「I've Seen All Good People」。
そして最後にストラトに持ち替えたハウ先生が弾き始めたのが「Lonely Heart」のイントロ。ハウ先生がこの曲を弾くのは違和感がありましたが、それでも最後はハウ先生らしいペキペキのアドリブ・ソロを弾きまくり、現イエスの曲としてまとめ上げていました。

非常に完成度の高いステージを堪能しましたが、これを何度も見てみたいかと聞かれたら、ちょっと微妙かも。
中学生の時に、毎日毎日「こわれもの」と「危機」を擦り切れるほど聴いていたファンとして「納得した」感はたっぷりありましたが、ライブらしい高揚感や感動はそれほどはなかったかなあ。
なんでかな? メンバーもなんだかそんなに楽しそうに演奏してる感じじゃないんだよね。プログレのライブってこんなもん? まあ、ハウ先生は昔からあんな感じで無表情だけど、2001年のオーケストラと一緒にやったシンフォニック・ライブのビデオなんてすごく楽しそうなんだよね(オーケストラ団員たちが「Roundabout」に合わせて踊ったりしていました)。やっぱりジョン・アンダーソンがいないからかなあ。
まあ、「楽しかった」というより、「納得した」と言ったほうがしっくりくるライブでした。
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