Paul is Live!
11月12日にポール・マッカートニーの11年振りの来日公演に行って来た。
11年前は子供を家内の両親に預けて夫婦で行ったのだけれど、今回は何と家族全員で・・・。
長男・次男は僕以上のビートル・フリークになってしまったので、連れて行かなければしょうがないとして、長女それに5歳の次女までも行きたいと言い出して・・・
まあ、男子チームが毎日のようにビートルズやウイングスの曲を掛けまくって、歌って、リビングのピアノで弾いて・・・ってやってたら、幼稚園児でも嘘英語で歌うようになる訳で、まあしょうがない。
いつもは8時半にはベッドに入る幼稚園児も、この日ばかりは幼稚園から帰った後に昼寝をしてスタンバイ(笑)。
席はアリーナの正面近くの12列目という好位置。ここに6人でずらりと並ぶ。
今回のライブはどうやら一般客の撮影も可。
最近は欧米並みにこの手のライブが増えて来ているようで、これは良いことでしょう。どうせ素人がスマホなんかで撮れる写真なんてこの程度で、これで商売するなんてことはあり得ないし、皆が撮っていれば希少価値もないし、チケット代払って会場に来る程のファンならブレた写真を撮ってそれだけで満足じゃなくてツアーパンフくらいは買うだろうし。
まだ全公演が済んではいないので詳細は書かないけれど、多く報道されているように30曲以上演奏し、その内の20数曲がビートルズのナンバー。
そう聞かされると懐メロ歌手のようにも取られかねないが、2曲目にはニュー・アルバム「NEW」の曲を演奏し、結局新曲を4曲、昨年発表の「Kisses On The Bottom」からも1曲。アンコールまで休憩なしに歌い続ける様子は現役感バリバリ。
バンドは前回の来日の時と同じメンバーで(ポールにとってはビートルズ以上に長い期間固定メンバーでやっているバンドになる)、バンドとしての安定感も十二分。これはもうポールのソロ・プロジェクトというより、ポール・マッカートニーという名前のバンド。ポールくらいのミュージシャンなら何十人ものバック・ミュージシャンを引き連れて演奏しても不思議ではないところ、ずっとこの5人で演っている。
しかし凄いのはポールの体力。そして喉。
もともとポールのライブは細かなところまで完璧を期すタイプのものではなく、あくまでもライブ感を重視したもののようなので(11年前もそうだったし、ライブビデオを観てもそう)、演奏も歌も多少は荒いところもある。けれども、よく高い声をだす歌い手が喉を守るために少しメロディを低く変えてフェイクするようなことは一切なく、基本的にレコード通りに高音のシャウトも決める。それで30曲以上。そして、それだけ歌い切った後のアンコールでも弾き語りで朗々と歌い上げ、ビートルズ・ナンバーで一番のヘヴィー・チューンをそのままのキイでシャウトする。驚異としか言いようがない。
2時間40分余りのライブ。
さすがに幼稚園児も途中で何度か睡魔に教われたようだけど、コクリコクリし始めると、好きな曲が掛かり始め、ハッと目覚めて嘘英語で一緒に合唱するといったことを何度か繰り返し、最後は僕の肩車で総立ちの観客と共に大合唱。
僕より年配の人たちも目立ったアリーナ席。しかし最初から最後まで皆立ちっぱなし。
ライブ終了後には後ろの席の年配のファンの皆さんに、子供を全員連れてくるなんて素晴らしい教育だと随分褒めてもらった(笑)。
それにしても、ああ夢の宴。
71歳の「現役」として僕らに夢と勇気を与えてくれたポールの背中に、大きな声で「ありがとう!」と叫び続けていた。
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