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2011年7月19日 (火)

「ザ・ロード」

51j7montjtl__sl500_aa300_ DVDで「ザ・ロード」を観た。

レンタルビデオ屋で棚を眺めると、似たような終末世界設定の映画がずらりと並んでいる。

パッケージ裏のストーリー解説を読んでみると、ゾンビものや疫病ものなどのちょっとしたバリエーションはあるものの、おおまかな根本設定はそう変わらない。

こんな傾向は日本や欧米諸国だけのものなのか? それとも世界的? イケイケの新興国では?

などと思いながら観た一本だが、これは結構ヤられた。

あまりに印象が強すぎて、この映画の中の情景がいつまでも頭から離れない。

戦争のためか、環境破壊のためか、完全に文明が崩壊した北アメリカ大陸を、ひたすら南へ旅を続ける父子の姿があった。人間を狩って生きながらえる輩たちが跋扈する非情な世界で、父(ヴィゴ・モーテンセン)は幼い息子に人としての倫を説きながら、サヴァイヴァル術を教えつつ過酷な旅を続ける・・・。

原作はコーマック・マッカーシーのピューリツァー賞受賞作らしいが、この近未来SF映画は異様に生々しくリアルである。

映画全体を覆う絶望感、逃げ場のないどうしようもなさというのがあまりにひしひしと伝わってきて、そのへんのオカルト・ホラーよりも遥かに背筋を凍らせる。

特に小さな子供を持つ人は、心臓をえぐられるような疼きを感じながらこの映画を体験することになると思う。

先に紹介した「ザ・ウォーカー」は、同じような終末世界を描きながらも、その根底に救いや楽観性を感じさせる娯楽作品になっているが、この映画はこれでもかこれでもかと痛々しい「現実」を突き付けてくる。

その分、最後にほんの僅か垣間見える希望(かもしれない)のたった数カットのシーンのインパクトも大きいが。

何故この映画をこれほどまでに生々しく描かなければならなかったのか? 何故この映画を僕らはこれほどまでに痛々しくリアルに感じるのか?

それは、僕らが、ここで描かれる世界がそう遠いものではないと、薄々感じているからかもしれない。

そう思うとまた背筋が冷たくなる。

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