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2011年7月22日 (金)

「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」

41sjyfluafl__sl500_aa300_ こうやって毎日のように(2-3日に一度?)文章を書いていると、うまく文を書くのは本当に難しいと思う。

だらだら書いているとつい冗長になってしまうし、下手に刈り込むと何が言いたいのか分からない文になっていることも多い。

10年ぶりに復活した「村上ラヂオ」、「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」。

村上春樹氏の文のうまさをじんわりと味わいながら楽しく読んだ。

村上氏は「小説を書くことはそんなにむずかしいとは思わない」そうだけど、「エッセイを書くのはむずかしい」らしい(「エッセイはむずかしい」)。

「エッセイを書くに際しての原則」として「人の悪口を具体的に書かない」「言いわけや自慢をなるべく書かない」「時事的な話題は避ける」ことにしていて、つまりは「どうでもいいような話」がエッセイとして世に出ているようだが(「同上」)、この何でもない話を、やっぱり何でもなく書くという技術は並はずれたものがあると思う。

きっと、何でもない話を、何でもなくはないように書く方がもっと簡単な気がする。

敬体と常体の入り混じった独特の文のリズムが気持ちよく(子供たちが読んだらこれ間違ってる!って言うかも)、ついつい読まされてしまう。

で、どうした、という話ではなく、たいていは大したオチもなく終わるのだけれども、つい次のページをめくってしまう。

何でもない話なんだけど、実は結構「起承転結」の構成もきっちりしていて、落語のように「話の枕」もうまい塩梅で配してある。

力を抜いて書いているようで、実はそつがないのが、面白く読める一番の理由かもしれない。

茂木健一郎氏は、文章が巧くなりたければとにかくたくさん書くこと、と述べていた。

そうかもしれない。

村上春樹氏は「小説は書きたかったんだけど、書くべきことを思いつけ」なくて、でも「とにかく書いているうちに自然に、「自分が本当に書きたいこと」がだんだんくっきり見えてきた」という(「医師なき国境団」)。

ブログのひとつでもこうやって書いてみるのが、文章がうまくなり、書きたいことが書けるようになる方法のひとつなのかも。

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コメント

素晴らしい文章だと思います
面白いのでいつもお邪魔しています

お忙しい毎日なのに読んだ本を消化してから文章を書くことなどふつうできません

私など殴り書きの書き捨てです


投稿: おっさま | 2011年7月22日 (金) 22時36分

おっさまさん、ご無沙汰しております。
お元気ですか?
GS乗ってますか?

文章は、なんかまともなことを書いているようで、結構中身のないテキトーなことをテキトーに書いてしまいます。
最近気を引き締めて改めて修行することにしました。
とにかく何でも書くというのが、とりあえずの方針です(笑)。

投稿: akamatsu | 2011年7月22日 (金) 23時21分

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