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2011年7月15日 (金)

「脳を活かす勉強法」 茂木健一郎

しばらく前から、ツイッターで茂木健一郎氏をフォローしている。

学者らしい発言や熱い行動力で、実にチャーミングな人柄が伝わってきて、氏のツイートを読むのを楽しみにしている。

本屋に行くと、茂木氏の膨大な著作が並んでおり、「脳科学者」として幾分専門的なものから、如何にも短時間で執筆した風なハウトゥー的な本まである。

56969679脳を活かす勉強法

この本はどちらかと言うとその後者の部類に入るのかもしれないが、最近子供の「勉強」にどのように取り組んでいったらよいのかを模索しており、読んでみた。

埼玉県春日部市で育った茂木氏は、国立東京学芸大学附属高校から東京大学に進学した「秀才」だが、その勉強方法は「周りの人のそれとは、まったく違うもの」だったようだ。

茂木氏は、ツイッターなどで徹底して今のペーパーテスト偏重の受験制度を批判している(そこからはiPhoneやグーグルを生んだような才能は発掘されない・・・)が、しかし今の高校生たちに受験勉強を放棄しろとは言っていない。

茂木氏は、時々ツイッター上で直接高校生たちの質問にも答えているが、「受験勉強には才能は要らないから頑張りなさい」という旨のツイートをしている。

誰でもある程度のことをきっちりこなせば、必ず結果はついてくるものであるから、確かにそこにはクリエイティブな才能など微塵も必要とされない。

この本の中で述べてあるのは茂木氏の経験を通して「分かった」という「勉強のしかた」であり、脳科学的見地からそれを考察・検証している。

ただし、それぞれの論の基調をなすのは「脳科学的一般論」と言ってもいいものであって、さほど目新しいものもなく、必ずしも厳格な科学的根拠や論文が示されているわけでもない。

まあ、学術的な論文ではなく、あくまでも僕のような自分自身や子供の勉強法に悩む者を対象にした一般書なので、それも当然。ただし、その分だけ読み易いのも事実。

結局、この本の面白いところは「秀才」茂木健一郎氏の体験談であり、経験論的実践法なのだ。

だから、残念ながら誰にでも同じように出来るというわけではないだろう。

けれども、同じような方法論で、よりポジティブに目の前の問題に臨んだり、時間を有効に使うことができるかもしれない。その到達度はその人なりのものになるかもしれないが。

僕は個人的には受験勉強というのは「整理能力」に尽きると思っている。

ただ、そのことに気がついたのは、人生における重要な受験勉強がほとんど終わってしまってからだった(笑)。

茂木氏の「勉強法」は、ある意味「如何に巧く効率的に頭を整理するか」と言ってもさしつかえなく、その点からも十分納得のいく内容ではあった。

とにかく大事なのは思い立ったら四の五の言わずにさっさと取りかかること。「瞬間集中法」、「細切れ時間活用法」。

というわけで、ブログもサボらずにせっせと書くことにした(笑)。

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