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2011年7月21日 (木)

最近聴いたCDから~「Road Show」松任谷由実、「Mind Travel」Superfly

Road_show ユーミンの36枚目(!)のオリジナル・アルバム「Road Show」。

1曲目のイントロが流れた瞬間、いかにも「ああ、ユーミンだなあ」というサウンド。

ここ最近は2-3年に一枚のペースで作品を発表しているユーミン(僕らが子供のころは半年に一枚だった!)。このところはアルバムを出すたびに「ユーミンが帰って来た!」みたいなことを言われるけど、確かにそうとしか言いようのない音。

つまりそれだけユーミンらしい「オリジナル」を確立しているということにもなる。

このアルバム、確かに聴き心地は良い。

だって、どの曲を聴いても、どこかで耳にしたことのあるフレーズやアレンジが鼓膜を揺らす・・・いや僕の思い違いか?

既視感ならぬ既聴感に溢れた一枚。

それはそれで悪くはない。悪くはないのだけれど、聴き心地は良いのだけれど、それでいいのか?

このCD、雑誌媒体などで何種類もの趣向を凝らした広告を張っていた。

眼にしたかつてのファンが「久しぶりにユーミンを聴いてみるか」と思って買い、新しいアルバムを「なんとなく懐かしい心地」で聴き、昔のアルバムを聴きたくなってCDを買い直す・・・

それも悪くはない。だって彼女のレコードには日本のポップス史上に残る作品が山のようにある。それらが再評価されるのは日本の音楽界にとっても良いことだろうし、昔からのファンとしても嬉しい。

でも、このCD、本当に悪かないんだけど、すぐにあまり聴かなくなるだろうな。ユーミンの昔のアルバムは何度も聴き直したとしても。

Mind_travel 新旧歌姫対決なんて陳腐なことは言わないけれど、対してSuperflyの3枚目のアルバム「Mind Travel」。

ジャニスっぽい出で立ちで、オールド・ロックっぽい曲を抜群の歌唱力で歌い上げる越智志帆のソロユニットSuperfly。

のっけからストーンズ。

あからさまにカシミールっぽい曲もあるし、オールド・ロック・ファンならずとも、あれもこれもって簡単にイメージで出来てしまうとっつきやすさ。

それが嫌味にならないのはやっぱり歌が上手いからか。

聴いていて気持ちいいのは日本語のリズムの載せ方が上手いからか。

いや、悪くないよ、このCD。

いずれにせよ、どの曲も予想以上に耳に残って、思わず口ずさんでいる。

でも、オリジナリティがあるかと言われると、どうだろう。

ただ、今の日本のポップス・シーンの中ではオリジナリティが高かったから突出してきた個性には違いない。

90年代以降、音楽に新しいイノベーションはないという人もいる。

確かにそうかもしれない。

けれども、ビートルズだって初期はカヴァーばっかりだし、オリジナル曲だってR&Bやエヴァリー・ブラザースなんかのパクリっぽいものさえある。

当時の人たちはどう思っていたんだろう。

所詮、真のオリジナリティなんて世の中にはなくて、すべては寄せ集めだよって醒めた風に思う人もいたのだろうか。

「オリジナル」について考え込んでしまった2枚。

いや、悪くないんだよ、2枚とも・・・。

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