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2009年12月30日 (水)

「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」

51sxw4k2b9jl__sl500_aa240_DVDで「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を観ました。

「時がこぼれおちていく・・・」

1918年にこの世に生を受けた時は80歳の様相であり、外見的に徐々に若返っていく数奇な人生を歩んだ男ベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)。彼の視線を通して、彼の生涯の心の恋人デイジー(ケイト・ブランシェット)や周囲の人々の人生が描かれていく物語。

167分にも及ぶ大作ですが、通して観る時間がなくて、3回に分けて少しずつ観ました。

主人公ベンジャミンの人生そのものは通常ではありえない「数奇な」ものですが、その周辺を流れていく時間と人々の人生は極めて「普通」のものです。

「普通」の人生を、ベンジャミンの視点というフィルターを通して見ることによって、その普遍的な喜びや悲しみやおかしみを焙り出していく構成になっている映画だと思います。

普通に描けば単調になりがちな20世紀に人生を送った人々の大河ドラマを、他ではあり得ない(そして一度使ったら二度と使えない)方法で描いていきます。

デヴィッド・フィンチャー監督の意図通り、決して退屈することなく、167分を観通せる作品です。

単調な人生の中にある静かなドラマが心に沁みてきます。

スコット・フィッツジェラルドの短編が原作だそうですが、こういう短編があったのは知らなかったな。

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