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2009年4月26日 (日)

「そしてもう一度夢見るだろう」

And_i_will_dream_again_2 松任谷由実の新譜「そしてもう一度夢見るだろう」を聴きました。

ユーミンの新譜は3年ぶりになるようですが、その間にシャングリラIIIがあったにしても、これだけブランクが開くのは彼女のキャリアでは初めてでしょう。

インタビューなどによると、とにかく曲作りに力を注いだ3年間だったようで、相当な産みの苦しみもあったようです。

そして、リリースされてきたこのアルバムは、よく「原点回帰」などと評されていますが、本当にどこを切ってもユーミン印の曲・アレンジ・サウンドで、自分の曲をコピーしてどうするんだと思わせられるほどです。

けれども、結果として、この方向性は正しいと思います。

結局、僕らが聴きたいのは安心して聴け、その世界に入り込んでいけるユーミン・サウンド(もちろん正隆氏のアレンジ・プロデュースも含みます)であって、新しい冒険的なサウンドではないんですよね。

まあ、僕らがローリング・ストーンズに求めているものと同じようなものです。

そういう意味で、昔からのユーミン・ファン、または、昔は好きだったけれども、最近の作品はあまり聴いていないという方に、安心して勧められるアルバムです。

毎日繰り返しリビングでかけて聴き込んでいますが、一通り聴くと、もっと聴きたいと思わせられるほど、充実した作品です。

まだ、歌詞のほうは充分聴き込んでいないので、そちらもこれからのお楽しみかな。

昔の名作たちを凌駕するかどうかは、それぞれ聴く人の評価にお任せしますが、少なくとも、明らかにユーミンにとってマイル・ストーンとなる作品でしょう。

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コメント

JALの機内でこのアルバムが特集されていました。
青春のところどころに絡むユーミンサウンドはとても好きです。

最近は洋楽のR&Bばかりだったので、久々にユーミンを聴いて
みようと思います。

投稿: さるちか | 2009年4月26日 (日) 23時01分

このアルバム、昔ユーミンが好きだったという人には迷わずお勧めします。
メロディにもアレンジにも、かつてからのファンはすぐになじめると思いますし、今の彼女が戦っている様子も垣間見えて、ユーミンとともに青春を送ってきた世代としては、ある意味勇気ももらえるような気がします。

投稿: akamatsu | 2009年4月27日 (月) 23時04分

この記事へのコメントは終了しました。

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