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2009年4月20日 (月)

「闇の子供たち」

51r8m9dkn0l__ss500_ 少し前に出た小説ですが、昨年、映画化されて話題になった「闇の子供たち」を読みました。

タイを舞台に描かれる、子供の人身売買・売買春・臓器売買。

「小説」なので基本的にはフィクションなのでしょうが、実際にこの小説に描かれたこととそう遠くない世界が存在しているであろうことは想像に難くないと思います。

どこまで取材して書かれたのでしょう。小説中の日本人新聞記者たちのように、本気でこの世界に踏み込んで取材をすることはかなりの危険を伴うと思います。

心臓移植における臓器売買について描かれた部分は、実際にはありえないという専門家からの指摘もあるようですので、ある程度の誇張も含まれているのかもしれません。

いずれにせよ、こういった問題を意識せずに生活できる豊かさを享受している私たちにとって、眼を背けてはいけない「事実」が描かれていることは確かです。

ただし、「小説」としては構成的に上手いとは言い難いと思います。問題提起の大きさの前で、若干強引で中途半端な印象は残ります。

また、前半部で繰り返し描かれる小児性愛者たちの行為の描写には、ちょっとついていけないところもあります。リアルな問題を提起する目的があったとしても、ここまで繰り返し詳細に描くことはないと思いますが。

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