« 東京の宿 | トップページ | 新芽 »

2009年4月15日 (水)

「百万円と苦虫女」

One_million_girl DVDで「百万円と苦虫女」を観ました。

「自分を探さない旅」の終点は?

短大を卒業しても就職先もなく、実家に住んでアルバイトをしていた鈴子(蒼井優)。とある事件に巻き込まれ、警察沙汰になってしまったことから、「100万円貯まったら家を出ます!」と宣言。それ以来、引っ越しをしては、新たな土地で仕事を見つけ、また100万円を貯め、そして別の地へ引っ越すという生活を始める・・・

オムニバス風に綴られる「自分探しはしない」と決心した鈴子の物語。

ひとつの土地に住み、仕事をし、いろいろな人と関係を持っていくということは、否が応でも自分と向き合うことになります。

決して自分を取り囲む人間関係や環境に嫌気が差した訳ではなくても、すべてを「チャラ」にして、自分のことを知っている人が誰もいない所に行ってゼロから始めたい、と思うことは誰にでもあるのではないでしょうか。

「どうしようもなく、嫌でもそこにいる」自分と向き合うことを辞めるために、「100万円を貯める」という目標を掲げて生きていく彼女の旅は、行く先々の人々と心の通った関係を持つことで迷走し始めます。

そんな彼女の心の迷走を横糸に、実家に残してきた生意気だけれども苛められっ子の弟との交流を縦糸に、断続的な物語をひとつの映画に織り上げていく手法は、なかなか巧妙です。

そして、映画の最後が彼女の旅の終点になるかどうかを観客に預ける形で、エンド・クレジットを迎えます。そのちょっとしたもやもや感の残るところと、青春映画的な爽やかな切なさが混ざり合った、独特の印象が残る映画でした。

苛められっ子の弟のエピソードがマンガ的なほどにティピカルにしか描かれていないことや、最後のエピソードの人間関係が、少し取って付けたような感じがしたことは気になりましたが。

あ、それから、ピエール瀧はいい役者になりましたね。チョイ役でしたが、一番印象が強かったです。

|

« 東京の宿 | トップページ | 新芽 »

本・映画」カテゴリの記事

コメント

はじめまして♪
かみさんの実家が日立の
河原子海岸で民宿をしています♪

蒼井優の映画
【百万円と苦虫女】
河原子で撮影してました♪
休憩中ですが、写真撮ったので
見に来て下さい♪
実物はすごく
可愛かったです♪
監督が、この河原子海岸が
気に入って撮影したそうです!
実際、綺麗です♪
義父が他界して、
かみさんの兄弟と
実家を盛り上げて行こうと
ブログを作りました。
通年民宿 第二常作です・・
宜しくお願いします♪
http://motemama.seesaa.net/

投稿: ぴょん | 2009年5月30日 (土) 01時13分

蒼井優さん、休憩中のショットもかわいいですね。
関東方面の地理は疎いもので、河原子海岸がどこか知りませんでした。茨城県ですね。
頑張って民宿を盛り上げてください。

投稿: akamatsu | 2009年5月31日 (日) 23時46分

この記事へのコメントは終了しました。

« 東京の宿 | トップページ | 新芽 »