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2008年12月16日 (火)

「海を飛ぶ夢」

Mar_adentro 「ノーカントリー」のバビエル・バルデムの怪演が忘れられず、DVDでバルデム主演の「海を飛ぶ夢」を観ました。

25歳の時に、海での事故で首から下が不随になってしまったラモン(バルデム)。家族の介護のもと、26年間ベッドでの生活を続けてきた彼は、自ら死を選ぶ権利をかけて裁判に訴える。そして、彼を見守ってきた家族や周囲の人々、彼の「考え」を支援する人々は・・・

20代から「オープン・ユア・アイズ」「アザーズ」と話題作を撮り続けるスペインの若き才能、アレハンドロ・アメナーバル監督の第77回アカデミー賞外国語映画賞受賞作です。

バルデムは、ほぼ首から上だけの演技で、卑屈にも傲慢にもならずに、自ら死を選ぶ権利を訴えるラモンの表情を熱演しています。

周囲の人々の協力なくしては、ほとんどのことをなし得ないラモン。26年間、そういった立場にある彼の心情、そして彼を取り巻く人たちの心情は非常に複雑です。

実話に基づくこの話を描くのは容易なことではありませんが、ラモンの周囲の様々な人物を多面的に描くことで、複雑な心情を浮かび上がらせ、一通りの意見では語れない生死の問題をリアルに映し出そうとしています。

しかし、肝心のラモンの心情が、僕には共感しにくかったかな。

特に「尊厳死」に賛成・反対を唱えるわけではありませんが、周囲の様々な意見にも流されない強固なラモンの「考え」を支えるものが少し希薄じゃないかと思いました。

この部分に関しては、ちょっとバルデムの演技に頼りすぎたのかもしれません。

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