6年ぶりのSPARKLE
山下達郎のライブを体験した後は、毎回しばらくぼんやりして、なんだか少し物悲しい気分になります。6年ぶりの今回のライブでもそうでした。
それはきっと、あまりに完成度の高いものに接してしまったために、ちょっと現実に戻ってこられないせいじゃないかなとも思います。
ましてや昨夜は本当に「スペシャル」な夜でした。
ライブ・ツアーはまだ5分の1程度しか消化していないのでブログ等でのネタバレはないようにと、達郎氏に釘を刺されていますので、あまり詳しくは書けませんが、昨夜は多くの人が予想した通り、「フェスティバルホール一般貸し出し最後の夜」に相応しい展開となりました。
6年前のフェスの千秋楽で少しだけコーラスで顔を見せてくれた「あのひと」が、サプライズで登場し、フェスの思い出を語った後メインで2曲歌ってくれました。
「フェスのためのプログラム」を含めて3時間半近くのステージを終え、客電が点きアナウンスが流れても、大阪のファンは帰りません。いつまでも続く拍手の中、普段着に着替えて戻ってきた達郎氏は「殺す気か!」と言いながら、「ぶっつけですからね!」と「あのひと」とデュエット。
3時間40分の夢の宴でした。
MCで年齢のことに触れ、「小田さんは化け物です」とか三波春夫の凄さを語っていましたが、アンコールでも全く声量は衰えず、ピッチも寸分も狂わず、今回も本物のプロフェッショナルの歌を聴かせてくれました。
バンドの演奏も、今回も日本で一番良い音がするホールに相応しいものでした。
6年もツアーができなかった理由のひとつとして、いつものバンド・メンバーのスケジュールが押さえられなかったことがあったそうですが、今回は「フェスの最後」に間に合わせるために、ドラムとセカンド・キーボードを新メンバーとして編成した布陣でした。
青山純氏や重実徹氏の音が聴けないのは残念でしたが、ベテランの柴田俊文氏のキーボードは言わずもがな、若干24歳のドラム、小笠原拓海氏のタイトで安定したドラミングの素晴らしかったこと!
バンドの音が更に熟成したツアー後半にもフェスがあったら、是非行きたいところですが・・・。
しかし、バンドも「フェスの最後」に気合が入りつつも、心底演奏を楽しんでいる様子で、僕がこれまで観たありとあらゆるライブの中でも随一の、歴史に残る夜でした。
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