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2008年10月21日 (火)

「最高の人生の見つけ方」

Bucket_list DVDで「最高の人生の見つけ方」を観ました。

人生に喜びを見い出したか? 他人の人生に喜びをもたらしたか?

一代で財産を築き上げた孤独で傲慢な富豪エドワード(ジャック・ニコルソン)と、自分の夢はあきらめてただひたすら家族を愛し家族のために勤勉実直に生きてきた自動車修理工カーター(モーガン・フリーマン)は、ガン病棟で出会う。余命半年を宣告されたカーターがメモした「棺桶リスト」(死ぬ前にしたいことのリスト)を、同じく余命半年のエドワードが手にし、そこに新たなリストを書き加えたとき、物語が始まる・・・

スタンド・バイ・ミー」「恋人たちの予感」といった佳作を手がけてきたロブ・ライナー監督の最新作。

名優モーガン・フリーマンと怪優ジャック・ニコルソンの、肩の力が抜けた、それでいて科白以上に饒舌な眼差しで映画を作り上げる演技は、言葉で評することが難しいくらい素晴らしいものでした。

「棺桶リスト」にはどんなことがメモされていたのでしょう。

「荘厳な景色を見る」「見ず知らずの人に親切にする」と書くカーターに、「スカイダイビングをする」「刺青を入れる」と書くエドワード。

性格も境遇も全く異なる余命短いふたりの老人が、互いに自分の人生にないものを見い出し、また既にあったものに気づいていく様子を、丁寧に、しかし語り過ぎない脚本で見事に表現しています。

残された限りある時間に、ふたりが一緒になって「リスト」を叶えていく中で描かれていく、人生賛歌の物語ですが、決してウェットにならずにサラリと撮るところが、ポジティブなアメリカ映画らしい気持ちのいい作品です。

観客を不用意に泣かせずに心に染み入るふたりの名演もあって、決してお涙頂戴ではない映画ですが、唯一、「世界一の美女にキスをする」というエドワードの願いが叶えられるシーンには目頭が熱くなります。

ロブ・ライナー監督の愛すべき映画がまたひとつ増えました。

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