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2008年9月10日 (水)

「グッド・シェパード」

The_good_shepherd DVDで「グッド・シェパード」を観ました。

孤独なスパイ、孤独な羊飼い

第二次大戦の直前、イェール大学のエリート学生エドワード・ウィルソン(マット・デイモン)は秘密結社スカル&ボーンズに誘われたことから、国の諜報活動を生業とすることになる。妻(アンジェリーナ・ジョリー)や息子を顧みることなく、戦中・戦後に暗躍したエドワードは、61年にキューバ・カストロ政権転覆を企てたビックス湾上陸作戦に参与するが、味方の情報漏洩によって失敗し、彼自身も身の潔白が疑われる立場となる。その直後、彼のもとに匿名で届けられた封書には、内通者と思われる男女の写真と会話の録音テープが入っていた・・・。

ロバート・デ・ニーロ監督第2作目の2時間半以上の大作です。もともとはフランシス・フォード・コッポラが撮る予定だった脚本がデ・ニーロのところに回ってきて完成した作品のようです。

CIA設立前夜のアメリカ諜報員たちの様子を、実際のモデルになぞらえて撮影していますが、CIAからは事実と異なると反論も出ているようです。

この映画の要は、諜報員の寒々とした孤独を演じきったマット・デイモンに尽きますが、意図してかどうか、20年あまりの歳月を描いたにもかかわらず、マット・デイモンの容姿にはほとんど変化が見られません。

これは多くの人が指摘しているようですが、この変化のなさはあまりにも明々白々なので、リアリティよりも、むしろ主人公のクールさと底冷えするような孤独を描くために、あえて彼だけ時の変化から置き去りにするような描き方をしたのかも知れません。

いずれにせよ、複雑なストーリー運びで、派手なアクションとも無縁の映画ですが、この長尺に十分耐えられる手堅い映画作りで、監督としてもデ・ニーロの手腕が発揮された作品だと思います。

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