「マイティ・ハート」
DVDで「マイティ・ハート」を観ました。
心が挫けなければ、テロに負けない
2001年1月、ウォール・ストリート・ジャーナルの記者ダニエル・パールはパキスタンでテロリストに誘拐される。妻で同業者のマリアンヌは、身重でありながら気丈に対応し、二転三転する捜査に協力するのだが・・・
実話「マイティ・ハート 新聞記者ダニエル・パートの勇気ある生と死」を製作ブラッド・ピット主演アンジェリーナ・ジョリーで描いた話題作です。
ストーリー自体は実話ですし、起伏は少なく淡々と進行するものなので、映画を彩る俳優の表現が作品を印象付けることとなります。
その点で、アンジェリーナ・ジョリーは十分期待に応える演技をしていると思います。
気丈に凛として対応しながらも、張り詰めて切れそうな精神の糸を必死につなぎとめ続ける主人公の表情を、堰を切ったように泣き叫ぶ感情表現を、抑制された素晴らしい演技で観せてくれます。
静かに熱い彼女の演技が、ドキュメンタリー映画のような構成と相まって、非常に印象強い映画に仕上がっています。
ただ、この映画はアンジーの演技も含めて「記録」映画であり、面白い映画かと言われれば答に窮します。得るものがあるかどうかは観客次第でしょう。
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