「A Long Vacation」
最近、車の中でよく聴いている20周年記念盤。
これまで、このアルバムは何百回聴いたことでしょう。
オリジナル盤は81年のリリースだから、僕が高校1年生のとき。高校時代も大学時代も、いつも生活の片隅を彩ってくれました。
孤独で不格好で情けないのに、松本隆が言葉を操ると何故か甘く切なく格好よくなってしまう歌詞に、大滝詠一の美しいメロディーと魔法のようなサウンド・メイキング。
ビーチ・ボーイズとアメリカン60'sポップスのファンだった高校の友人は「あんなパクリは嫌いや」と吐き捨てましたが、日本人でしかない僕は、結局、ビーチ・ボーイズより、多くのフィル・スペクター作品より、よっぽど思い入れ強く聴き続けました。
これは2001年に大滝詠一自身がリマスターして発表した20周年記念盤です。
27年たった今も、歌詞もサウンドもまったく色褪せないどころか、聴くたびに新たな発見すらあります。
僕の年齢は、これらの歌詞を書いたときの松本隆の年齢を越えたと思いますが、今でも歌詞の内容に浸り、その言葉選びについて考えます。
膨大な多重録音によって作られた音の壁は、リマスターによって細部がよく聴き取れるようになり、今まで聴き過ごしていたパーカッションの音なども鮮明に耳に入ってきます。そして、単純そうに聴こえていたサウンドも、複雑なポリリズムを形成していたことなどが判って吃驚することもあります。
「A Long Vacation」、「Each Time」に続くアルバムが出る夢を捨てきれないファンは無数にいると思いますが、これはアナログ録音だからこそなし得たマジックだったのかも知れません。
そんなことを考えながら、言葉と音の海に浸かっています。
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