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2008年6月19日 (木)

「ブレイブ・ワン」

Brave_one_2 DVDで「ブレイブ・ワン」を観ました。

ラストシーンはこれでいいのか?!

ニューヨークのラジオ・パーソナリティーとして、ニューヨークを愛し、ニューヨークの音やエピソードを蒐集して歩くエリカ(ジョディ・フォスター)は、暴漢に襲われ、結婚を約束した恋人を眼の前で殺され、自らも重傷を負う。以後、街を歩くことさえ怯えるようになった彼女は、銃を手に入れ、正当防衛のために人を撃ってしまう。そして、彼女の中の何かが変わった。復讐のためだけでなく、許しがたい社会悪に対しても銃を向けるようになった彼女は、とうとう自分たちを襲った暴漢グループを見つける・・・

愛する人を奪われたヒロインの復讐劇を描いた映画というと、トリュフォー×ジャンヌ・モローの「黒衣の花嫁」を思い浮かべますが、この映画はそんな「哀しい物語」の枠を大きく踏み越えています。

この話のヒロインは「復讐」という枠を越え、社会悪とさえも、自らの違法な力で対峙しようとします。

彼女にとって、そうすることが必要なのか??

そして傷心のエリカを支え、しかし、エリカの正体に迫ろうとする刑事(テレンス・ハワード・・・この俳優さん、「クラッシュ」でも良かったけれども、独特の色気がありますね)が最後に下した決断は・・・

監督は「クライング・ゲーム」や「インタヴュー・ウィズ・ヴァンパイア」で知られるニール・ジョーダン。アイルランド出身のこの監督が、こういう結末を選ぶのはちょっと意外でした。

賛否両論があったというラストシーンは、ジョディ・フォスターの存在感で強引にねじ伏せてはいるけれども、やっぱり違和感は否めないと思います。

この結末を選ぶことに意味があるのかな?

つらい過去を背負わされたエリカだけれども、「復讐」に対する葛藤を抱えて苦しむ。ありきたりだけど、それだけでいいのでは?

そこをありきたりでない演出をすることで、映画の格が上がるのではないのかな?

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