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2008年6月10日 (火)

「クワイエットルームにようこそ」

Quiet_room DVDで「クワイエットルームにようこそ」を観ました。

松尾スズキ・ワールドのひとつの完成形

これまで人生を真剣に考えることもなく、成り行きでフリーライターになったバツイチの佐倉明日香(内田有紀)。知らず知らずのうちに人間関係や締め切りによるストレスが溜まり、ある時、気がついたら一面真っ白な部屋で手足を拘束されて寝かされていた。不眠症になっていた彼女は大量の睡眠薬と酒を飲んで倒れ、精神病院の閉鎖病棟に強制入院させられていたのだ。そこは彼女と異なる常軌を逸した患者たちが奇声を上げて走り回り、暴れ、拒食・過食と嘔吐を繰り返し・・・。早期退院を希望する彼女だが、病院の規則は厳しく、締め切りに迫られた原稿を書くどころか、外界との連絡もままならず・・・

エキセントリックな舞台演出や演技で知られる松尾スズキの監督2作目の映画です。

1作目の「恋の門」も、彼のシュールな演技に負けず劣らずの奇抜で面白い映画でしたが、この「クワイエットルーム」は、シュールなだけでなく、人間を深く掘り込んだ松尾スズキ・ワールドの集大成的な映画でした。

もちろん、いつものブチ切れたようなギャグも挟みつつ、非常に鋭い人間観察と人生考察を提示し、ひとの心の闇に灯をともすような演出も見事です。

病院の閉鎖病棟という狭い空間で繰り広げられる群像劇は、さながら優れた舞台演劇のよう。

結婚して引退状態だった内田有紀の離婚~復帰第1作を支えるのは、宮藤宮九郎、大竹しのぶ、蒼井優、りょう、妻夫木聡といった面々。

大竹しのぶの怪演、宮藤宮九郎、蒼井優のエキセントリックだけど心に沁みる演技は必見だと思います。

ここ最近の邦画の中で一番のお薦めです。

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