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2008年5月21日 (水)

「芥川龍之介短編集」

Akutagawa 図書館でふと目について借りてみた本。「芥川龍之介短編集 ジェイ・ルービン編 村上春樹序」。

芥川龍之介の小説は好きでも嫌いでもなく、正直言うと、教科書で習う程度しか読んだ記憶がありません。

まあ、ちょっとは読んどくのが「教養」かなと思う程度。

村上春樹が序文を書いているのですが、まさに「国民的作家」の一人として分析していますので、やはり「教養」の一部ということになるのだろうけど、芥川が生きていた当時は当然そんなことはなくて、一世を風靡した切れる若手作家であり、スターだったんでしょうね。

村上春樹の序文は大変な力作で、今では「国民的作家」である芥川の栄光と挫折、そしてその時代背景と精神状況をも、同業者としての視点も交えて迫っていて、この序文だけでも一読の価値はあると思います。

編纂のジェイ・ルービンは村上春樹作品の英訳も手掛ける元ハーバード大学日本文学教授。

芥川作品を英語圏の人にも理解できるように選定しつつも、新しい切り口―分類により作品を紹介していて、これは原文とその文化を理解する私たちにとってもとても受け入れやすいように思えます。

で、肝心の芥川作品を再読(中には初めて読む物も・・・)してみての感想は・・・

確かに、作品の書かれたバックボーン(その時代の人々の受け入れ方や芥川の精神状態)も知っていて、ほどほどに歳を取ってから読むと、また違った面白みがあります。けれども、やはり「教養、教養」と念仏のように唱えていなければ、すすんで読み込めない気がします。

ただ、文章は抜群に巧いですね。何と言ってもリズムがいい。当然ですが、後世に残る作家というのはいい文章を書くものですね。再認識しました。

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