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2008年5月

2008年5月31日 (土)

「Hello, It's Me」

Something_anything 一昨日、トッド・ラングレンの切ない(情けない)歌として、「友達でいさせて Can We Still Be Friends」について書きましたが、双璧をなすのが「Hello, It's Me」ではないでしょうか。

最高傑作とも言われている「Something/Anything?」(1972年)の中の一曲です。73年にはシングル・カットされてビルボードの5位になっていますね。

それにしても、このコード進行、すごいなあ。

前回、訳詞をしてみて楽しかったので、今回も少し・・・

Hello, It's Me (1972 Todd Rundgren)

やあ、僕だよ
このところずっと僕らのことを考えてきたんだ
考え過ぎかもしれないけど何か間違ってるよ
もうこれ以上長くは続けられない気がするんだ
君を僕のものだと考えるべきじゃないのかもしれないね

君を見ていたよ
いや、何を見るときにも君のことばかりを考えていたんだよ
君がいつでもそこにいるものだと思っていた
君は何も気にしてやしないものだと思っていた
僕はときどきもう先は見えてるって思ってしまうんだ

僕にとって、君が自由でいることが大切なんだ
だって、僕のために君が変わって欲しくはないんだ

僕のことを考えてほしい
できることなら君と一緒にいたい
ときどき君に会いに行くよ
それとも、もし笑顔になる必要があるんなら
君さえよければ君のところに泊まっていくけど・・・

原文はこれです。この曲とアレンジがなければ、あまり面白い歌詞じゃないかもしれないけれど、僕は2節目の「Seeing You・・・」のところが好きだなあ。なんかウジウジしてていいでしょ(笑)。

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2008年5月30日 (金)

「幸せのレシピ」

No_reservation DVDで「幸せのレシピ」を観ました。

キャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演による、ドイツ映画「マーサの幸せレシピ」のハリウッド・リメイク版。

ニューヨークの高級レストランの料理長、ケイト(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は自分に厳しく色々なルールを課すことで、その地位を確保してきた。ところが急な事情で小学生の姪を引き取って暮らさなければならなくなり、レストランには陽気なラテン系の副料理長ニック(アーロン・エッカート)がやってきて、ケイトの生活と仕事のペースはかき乱され・・・

予定調和な「ハート・ウォーミング・ストーリー」で、手頃な上演時間(104分)に卒なくまとめてありますので、安心して観通せる作品です。

この映画、原作もさることながら、キャスティングが決まった時点で、勝ったも同然といったところじゃないでしょうか。

さながらゼタ姐さんのプロモーション・フィルムと言ってもいいくらい、ゼタ姐さんの美しく可愛らしいこと。

勝ち気で、大人で、でもちょっと子供っぽいところもあって、可愛らしくて、スタイルも良くて・・・。かつてオヤジ殺しとして、多くの男性を虜にしてきたゼタ姐さんですが、その美しさは全く衰えず、ああマイケル・ダグラスが羨ましい。

対するアーロン・エッカートも実にチャーミング。陽気だけれども、決して軽薄でないいい男を好演しています。「カンヴァセイション(ズ)」や「サンキュー・スモーキング」も良かったけれど、今ノリにノってますね。

リトル・ミス・サンシャイン」の好演も記憶に新しい子役のアビゲイル・ブレスリンは可愛く初々しいだけでなく、堅実にベテランたちを支えています。

特に際立ったところはありませんが、期待を外すところのない無難な映画でしょう。

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2008年5月29日 (木)

「友達でいさせて Can We Still Be Friends」

Hermit_of_mink_hollow 先日ウィルソン・ブラザーズの「アナザー・ナイト」について書きましたが、その中でカバーされていたのがトッド・ラングレンの「友達でいさせて Can We Still Be Friends」。

名盤「Hermit of Mink Hollow」の一曲です。

ロッド・スチュワートやロバート・パーマーなど、カバーも多い、トッド・ラングレンの中でも人気がある曲だと思います。

男性諸氏なら大抵思い当たる節もあるのではないかと思いますが、不可能だと知っていてもそう願ってしまう切ない(情けない)傷心の歌です。

女性はこういう風に思うことはあまりないんじゃないかなと思いますが・・・

Can We Still Be Friends (1978 Todd Rundgren)

もう僕らはこのゲームを続けていけないね
でも、まだ友達でいられるかい?
すべては以前のようにはいかないけれども
まだ友達でいられるかい?
僕らは何かを学んできたし
今は前に進んで行くべきだ
手のひらの砂は一粒ずつこぼれ落ちて
君が気付かない内になくなってしまったよ

僕らは間違っていたことを認めよう
けれども、まだ友達でいられるかい?
この恋を失うことは受け入れ難いけれども
まだ友達でいられるかい?
奇妙で悲しい関係だったね
僕らは気にしない振りもしてたけど
いつまでも傷ついてばかりはいられない
共に地獄をくぐり抜けてきたんだから

また一緒にいられることもあるんだろうか?
人生はまだこれからもずっと続いて行くんだよ・・・

僕らは夢から醒めて
すべてはかつてと違って見えるけれども

思い出はいつまでも鳴り響き続ける
甘く切ない古い歌のように

(拙訳いたしました。原文はこれです。)

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2008年5月28日 (水)

ムルティストラーダ ゼログラヴィティ・ウインド・スクリーン

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Webikeで注文して、納期が6月末と言われたゼログラヴィティのウインド・スクリーンでしたが、結局注文から2週間あまりで届きました。どこかに在庫があったのかな。

5月23日(金)に届いたので、雨が降りしきる夜中、ガレージの中で交換作業をしました。25日(日)の長浜行きには生憎の雨で活躍できませんでしたが。

今回選んだのは、ゼログラヴィティが出している中でも一番高さの高いスポーツ・ツーリングというタイプ。高さの差は写真の通り、純正と比べると中央部で7-8cmといったところ。

色はクリア、スモーク、ダークスモークの中からスモークを選択。

交換は簡単で所要時間は10分程度。ただし、T7というかなり細いT型トルクス・ドライバー(レンチ)が必要。

取り付け穴の位置はほぼ正確で、ネジを締めるのには問題はないけれども、完全にはチリは合っていません。純正のようにネジ穴が1-2mm縦長になっていればいいのでしょうが。気になる方は、ネジ穴を縦に少し広げることをお勧めします。僕はあまり細かいことは気にしないので、これでOK。

さて、日曜日の長距離ツーリングには使えませんでしたが、週明けからの通勤に使った印象は・・・

①ヘルメットの額あたりに当たる風はそこそこ軽減。顔に当たる風が減った分、肩に当たる風が気になるようになったかな。高速を長時間走れば、疲れ方が違うかも。
②ただし、ヘルメット・シールドに当たる虫はそれほど減らない。まあシールドの中に顔を隠している訳ではないので・・・
③スクリーンの上端が顔の近くで震動するので、慣れないうちは気になるかも(すぐに慣れましたが)。
④スクリーンを通して前方を見ることはないので、スクリーンの色は何でも一緒。外見の好みだけの問題。通常のスモークでもちょっとイカツイかも。

総じて印象は良好。ただし、バイクを乗り換えたほどの劇的な変化はありません。

他のメーカーのスクリーンとの比較はできませんが、交換スクリーンの中では一番安い製品なので、僕はこれで十分満足です。

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2008年5月27日 (火)

シドニー・ポラック

Tootsie 映画監督のシドニー・ポラック氏が26日に癌で亡くなったそうです。

監督作品としては、アカデミー賞の作品賞や監督賞を受賞した「愛と悲しみの果て」や「追憶」が有名ですが、僕が好きなのは「トッツィー」。

俳優としても、ちょっととぼけた味のある脇役をこなしていましたね。

享年73歳。まだまだ映画を撮って欲しかったですね。

ご冥福をお祈りします。

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「アナザー・ナイト」

Another_night 日曜日の長浜へのドライブは、400Km以上を独りで走ったため、退屈しないように数枚のCDを積みこんで行きました。

CDのテーマは昔のスティーブ・ルカサー。

で、TOTOの初期の作品と一緒に持っていったのがこれ。ウィルソン・ブラザーズの「アナザー・ナイト」。

1979年に出たAORの名盤と言われているアルバムです。

当時はスティーブ・ルカサーのギターが世界中を席巻し始めた頃で、TOTOの活動は勿論、ありとあらゆるセッション、スタジオ・ワークに参加しまくり、ラジオをつけていればルカサーのギターを聴かない日はないというくらいでした。

僕らギター小僧のみならず、日本のミュージシャンにもルカサーの影響は測り知れず、当時の歌謡曲のバックに鳴るギターもルカサー風のフレーズが異様に多かったのを憶えています。僕もいまだにあの独特の3連のフレーズを弾いてしまう癖が抜けません。

「アナザー・ナイト」は、この1枚のみを残した新人デュオだったのですが、発売前からほとんどの曲でルカサーが弾きまくっていると評判だったアルバムです。

実際にルカサーがセッションに参加したというよりも、出来上がったカラオケをバックに、短時間スタジオに缶詰になって完成させたというのが実情らしいですが、どの曲も素晴らしいソロの応酬で(全曲ルカサーという訳ではありませんが)、ついつい巻き戻してギターソロだけ聴き返してしまうほどです。

次々に出てくる気持ちよく歌う絶妙のタイム感のフレーズ。最近のライブ映像を見ると「弾き過ぎ」の感も否めないルカサーですが、当時は、弾きまくっているけれども弾き過ぎないちょうどいい塩梅でしたね。

ギターの話ばかりになってしまいましたが、このアルバムは、オリジナル曲、カバー曲も含めていい曲が目白押しで、今聴いても色褪せない良さがあります。

トッド・ラングレンの「友達でいさせて Can We Still Be Friends?」のカバーも何とも言えない軽いアレンジで、まあ、これはこれで、悪くはないかな。とにかくキーワードは軽くておしゃれな大人のロックと言ったところでしょうか。

ジャケ写もあの頃らしく「おしゃれ」を演じているでしょ(笑)。

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2008年5月26日 (月)

空冷大魔界8周年記念パーティー

Img_1760 1750Img_1764 昨日は空冷大魔界の8周年記念パーティーに参加してきました。

僕はもうポルシェは手放しましたが、人と人とのつながりを大切にされている空冷大魔界とは、その後もずっとお付き合いさせてもらっています。今回は久しぶりに友人たちと会うのを楽しみに、会場の滋賀長浜北ビワコホテルグラツィエへ行って来ました。

天気が良ければバイクで行くつもりで準備していたのですが、あいにく週末に限って雨。仕方がないので、父親に車を借りて、名神~北陸道経由で長浜に到着しました。

1742 昼前からは雨も上がり、パーティーは、西は山口県、東は東京から集まった総勢40人で楽しく和やかに行われました。人間関係を第一にサークル作りをされている空冷大魔界らしい、いいパーティーでした。

パーティー終了後はほとんどの参加者は琵琶湖東を南下して帰りましたが、僕は福井から来た友人と連れだって北周りで帰ることにしました。

Img_1769 友人とは敦賀で別れましたが、若狭湾岸を西へ向かうと小浜西まで舞鶴若狭道路が開通していて、案外早く自宅に到着しました。

意外に遠くなかったので、今度は家族も連れてのんびり行きたいところです。

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2008年5月24日 (土)

Joe Forest Telecaster ナット交換

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今日は久しぶりに大阪玉造のJoe Forest Guitar Houseに行ってきました。

先日、不覚にも作ってもらったテレキャスターを倒してしまい、ナットが割れてしまったので、ナット交換とネック調整をしてもらうためです。

店主のJoeさんはその場で即修理してくれる「即リペ(Copyright by Joe Forest Guitar House(笑))」で対応してくれました。

このギターも作って5年。とにかく軽くて丈夫なギターですが、ほとんど毎日弾いているので弦が張りっぱなしで、さすがに僅かな順反りがあったため、調整してもらいました。

弦高も完璧。Joeさん、ありがとうございました!

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2008年5月23日 (金)

「タンタンの冒険旅行」

Tintin ここ最近、ウチの男子チーム(長男7歳、次男4歳)がハマっている漫画絵本シリーズビデオシリーズ

僕はこれまで全く知らなかったのですが、1929年から連載されていた漫画絵本の古典として有名な作品のようです。

16-17歳とも言われているベルギー人の少年新聞記者(ルポライター)タンタンがいろんな事件に巻き込まれつつ、世界中を冒険旅行するお話です。

その描かれた時代背景もあって、政治的(恣意的)な描写や、反日的な描写や、人種差別的な描写や、動物虐待的な描写も多々ありますが、総じて子供心をくすぐる冒険譚であり、かつ大人の鑑賞にも耐えうる内容になっていると思います。

だから何十年も世界中で愛されてきたのでしょう。

スピルバーグがインディ―ジョーンズを制作するきっかけになったとも言われているようで、スピルバーグは近々モーションキャプチャーを用いたフルデジタル3Dアニメーションで映画化するそうです。

しかし、このところの男子チームのハマりようは大変なもので、図書館で本を何冊も借り、レンタルDVDを借り、絵を模写し、帽子や服でタンタンのまねをして走り回り・・・、何が彼らをそこまで駆り立てるのか、よく分かりません・・・。

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2008年5月22日 (木)

サザンオールスターズ

Sas 先日、来年以降の無期限活動休止を発表したサザンオールスターズ。

サザンの曲はいつでもどこでもFMや街角で聴こえてくるせいか、CDは1-2枚しか持っていません。

サザンで思い出深いのは、中学3年生の時に、先輩の高校生たちに誘われて、学祭でサザンの完コピ・バンドをやったことかな。

結構大所帯のバンドで、メンバーにフルスコアが書ける人がいて、かなりよく出来た完コピをしてたように憶えています。

僕はリードギターとして誘われて、そんなに難しくはないけれども、スライド・ギターなんかもやってたな。当時は学校から帰ると、食事と睡眠の時間以外ではギターを弾くか本を読むくらいしかしてなかったから、もしかしたらギターは今より上手かったかも。

1980年のことだから、まだサザンがデビューして2年くらいの頃のことです。しかし、バンドの持つパワーや印象は今と全く変わらなかったですね。逆に言うとデビューたった2年で、既に大御所の風格があったのかもしれません。

「無期限活動休止」ということだそうですが、つかず離れず、緩やかに、いつまでもサザンオールスターズという看板を掲げておいて欲しいと思います。

踏ん切り良く「解散!」と叫ぶよりも、そういう形のほうがサザンらしい感じがしませんか?

それにしても、活動休止の発表以降、所属事務所やレコード会社の株価が下がっているそうで、社会的にも影響が大きいんですね(その後反発したそうですが)。驚きました。

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2008年5月21日 (水)

「芥川龍之介短編集」

Akutagawa 図書館でふと目について借りてみた本。「芥川龍之介短編集 ジェイ・ルービン編 村上春樹序」。

芥川龍之介の小説は好きでも嫌いでもなく、正直言うと、教科書で習う程度しか読んだ記憶がありません。

まあ、ちょっとは読んどくのが「教養」かなと思う程度。

村上春樹が序文を書いているのですが、まさに「国民的作家」の一人として分析していますので、やはり「教養」の一部ということになるのだろうけど、芥川が生きていた当時は当然そんなことはなくて、一世を風靡した切れる若手作家であり、スターだったんでしょうね。

村上春樹の序文は大変な力作で、今では「国民的作家」である芥川の栄光と挫折、そしてその時代背景と精神状況をも、同業者としての視点も交えて迫っていて、この序文だけでも一読の価値はあると思います。

編纂のジェイ・ルービンは村上春樹作品の英訳も手掛ける元ハーバード大学日本文学教授。

芥川作品を英語圏の人にも理解できるように選定しつつも、新しい切り口―分類により作品を紹介していて、これは原文とその文化を理解する私たちにとってもとても受け入れやすいように思えます。

で、肝心の芥川作品を再読(中には初めて読む物も・・・)してみての感想は・・・

確かに、作品の書かれたバックボーン(その時代の人々の受け入れ方や芥川の精神状態)も知っていて、ほどほどに歳を取ってから読むと、また違った面白みがあります。けれども、やはり「教養、教養」と念仏のように唱えていなければ、すすんで読み込めない気がします。

ただ、文章は抜群に巧いですね。何と言ってもリズムがいい。当然ですが、後世に残る作家というのはいい文章を書くものですね。再認識しました。

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2008年5月18日 (日)

誕生日と結婚記念日

今日は僕の43回目の誕生日で、11回目の結婚記念日でした。

天気も快晴。

ケーキを買ってユニトピアささやまに行き、屋外で食べた後は、釣堀で釣りをして、走り回って、温泉に入って、充実の一日でした。

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2008年5月17日 (土)

「トロイア戦争とシュリーマン」

Troyトロイア戦争とシュリーマン」を読みました。

「絵解き世界史」のシリーズとして出ている一巻です。

トロイア戦争を描いたホメロスの著書「イリアス」の副読本的な解説書であり、同時に、トロイア遺跡を発見したハインリヒ・シュリーマンの仕事と人物像について描いた本でもあります。

構成として非常に面白いのは、後世に描かれたトロイア戦争に関する絵画や彫像、そしてトロイア遺跡に関する図版・出土品などの「絵」による資料をふんだんに挟みながら、「イリアス」の解説とシュリーマンに関する話を交互に書き込んでいるところ。

多くの人は、貧しい少年時代を過ごしたシュリーマンが、子供の頃に読み聞いた「イリアス」に抱いた夢を忘れずに、実業家として大成し、私財を擲ってトロイア発掘を果たした「偉人伝」として、シュリーマンを知っていることでしょう。

しかし、武器商人でもあったシュリーマンは、驚くほど強欲で、地位と名声のためなら虚言を弄することも人を裏切ることも全く厭わず、それどころか自説を強引に認めさせるために多くの貴重な出土品を破壊し、盗み、私物化し、後の考古学的研究に多大な被害を及ぼした人物でした。

当時は考古学学会からとんでもない素人学者として忌み嫌われた人物も、「美談」として伝え残されていることも多いのは、彼の著作などによる自己宣伝の巧みさもあるようですが、それでもやはり、彼が独力でトロイア発掘に先鞭をつけた(決して「トロイア戦争」の「トロイア」を発見したわけではなかったけれども)功績が小さくはないからでしょう。

この本では、そんなシュリーマンの恥知らずな人物像に対して決して好意的とは言いかねる描写を重ねながらも、そこにギリシャの神々とプリアモス、ヘクトル、パリスやアガメムノン、アキレウス、オデュッセウスらの英雄譚を絡み合わせながら、最後にこう結んでいます。

「男はトロイアを夢見た―たとえその主張の大半が間違いだとしても―トロイア遺跡の発見者、それはハインリッヒ・シュリーマンである。」

史実と神話を糾える縄のように詠うホメロスの物語と、自らの「信念」のために嘘と裏切りで塗り固められたシュリーマンの生涯が、本書の中で呼応するように絡み合い、充実した読後感が得られました。

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2008年5月15日 (木)

「魔王」

Maoh_2 伊坂幸太郎の「魔王」を読みました。

相変わらず話の構成的には隙だらけですが、描写力・表現力は優れていて、「読ませる」小説です。

内容としては、村上龍を思い起こさせるような、ファシズムを描いた政治的なものですが、この描写力で村上龍のような構成力があったら無敵なのになあ。

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2008年5月14日 (水)

「I LOVE ME」

I_love_me 最近音楽の話題が少なかったので、2連ちゃんで。

昨年の秋に出た斉藤和義の「I LOVE ME」。

このところの我が家のリビングでのヘビー・ローテンション。家内が大ファンなので。

僕も、同世代のミュージシャンの中では、奥田民生と並んでシンパシーを感じているひとり。

もともとハードロックバンドのギタリストだったと聞いたことがありますが、そういう意味でも、彼がやりたいことややろうとしていることが何となく分かる気がします。

詞もメロディーもアレンジも、非常に技巧的に優れているものから、作ったままの荒削りのものまで結構玉石混交で、そんな洗練されていない部分も魅力なのかも知れません。

テレビ・コマーシャルにもよく曲が採用されていますが、そのままコマーシャリズムに乗ってしまわない独自のスタンスは、「ぶれない」ミュージシャンとして好感を持っています。

家内がいつも言うことですが、斉藤和義の歌はとても歌詞が聞き取りやすく、自然に言葉が耳に入ってきます。ある意味とても文学的だと思います。

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2008年5月13日 (火)

「Day Is Done」

Day_is_done ひと仕事終えて、ほっと一息つくときに、よく聴くアルバムです。

ブラッド・メルドーの「Day Is Done」。

最近はパット・メセニーとの競作も立て続けに出た新進気鋭のピアニストです。

右手と左手が全く独立してメロディーを奏でることが出来るという驚異の才能の持ち主で、その特異なテクニック故のユニークな音使いが非常に面白いです。

しかし、同時にビル・エヴァンスとも並び称されるような優美でリリカルなタッチも聴かせてくれ、疲れた体に2曲目の「アルフィー」を流し込むと、脳味噌がとろけるようです。

フロリダに生まれ、ドイツ系アメリカ人の眼科医の養子として育てられたという経歴の持ち主。アメリカでは、スティーブ・ジョブスのように、里子に出されて育てられることは珍しくないようですが、メルドーの場合は裕福な家庭で才能を育まれたようです。

いろんな人生があるもんです。

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2008年5月12日 (月)

母の日

昨日は母の日。

土曜日から降り続いた雨も朝にはあがり、午後には日差しも出てきましたが、風の冷たい一日でした。

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家族全員で近所を散歩し、花屋で子供たちからお母さんにプレゼント。

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2008年5月10日 (土)

無印良品 体にフィットするソファ

Img_0978 我が家では、この一年余り無印良品の「体にフィットするソファ」を使っています。

子供が小さいので、床に直接座ることが多く、大きくて場所も固定されるソファよりも、こういった簡易ソファのほうが使いやすいと思ったからです。

微粒子ビーズを、ナイロン製のストレッチ素材と帆布素材が交互に組み合わせられたカバーで包んであり、どちらのカバー素材に体を預けるかで、座り心地が変わってきます。

ストレッチ素材を上面にして座ると、体はすっぽりと沈み込みますが、前後左右は帆布素材で支えられるので、やわらかいソファに包み込まれるような座り心地になります。

帆布素材を上面にして座ると、座った面はあまり沈み込みませんが、左右から座面を支えるストレッチ素材が伸びるため、ソファ全体が広く円形に変形して、広い面で全身を受け止めます。広くて柔らかい座布団のような感じかな。

僕は「寝る」よりも「座る」ことの方が多いので、ストレッチ素材を座面にするのが好きです。

クッションとして考えると安くはありませんが、一般的なソファよりは遙かに安くて使いやすいかなと思います。

問題は、年中使っているとカバーがヘタってくることかな。どうしてもストレッチ素材が伸びきってしまうようです。

もちろんヘタっても使えないことはありませんが、先日、新しいカバーに交換したら、座り心地の差は歴然。

年に1~2回はカバー交換が必要かもしれません。

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2008年5月 9日 (金)

ウインド・スクリーン

Img_0403 ムルティストラーダは長距離ツーリングにも適した「マルチ」な性格のため、高速走行に見合ったウインド・スクリーンを持っています。

しかし、このスクリーンの高さはちょっと微妙。

もちろん防風効果は結構あるのですが、僕の身長だと、ヘルメットのシールドから額のあたりに風が当たる高さです。

風の当たりとしては、軽く伏せればそれほど問題は感じませんが、ちょうどヘルメット・シールドの「眼」のくるところにやたら虫が当たるのです。

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これは多分ムルティのスクリーンの風で巻き上げられた虫が、ヘルメット・シールドに激突するのだと思います。スクリーンそのものにはあまりぶつかった虫は付着していないのですよね。

これは結構困ります。視界が遮られ、グローブで拭ったくらいではなかなか取れません。

やはりスクリーンをもう少し高さが高いものか、中央の盛り上がったものに変換するのがいいのかもしれません。

という訳で、ゼログラヴィティのスポーツ・ツーリング・タイプを注文してしまいました。ここの製品は種類が多い上、他社に比べると格段に安いんですね。果たして現物は如何に・・・

・・・で、注文はしたのですが、注文先から連絡があり、メーカー在庫が欠品しているそうで、入荷は6月末になるようです。まあ、のんびり待ちますか。

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2008年5月 8日 (木)

「アヒルと鴨のコインロッカー」

Ahiru_to_kamo DVDで「アヒルと鴨のコインロッカー」を観ました。

伊坂幸太郎の原作というのも特に意識はなく、新作の札が取れたばかりの新しめの作品だったから借りただけだったのですが、意外にいい映画でした。

全体的に説明的な演出がちょっと鼻につきますが、主演の瑛太が非常に巧く映画の雰囲気を作り上げていました。コマーシャルくらいでしか知らなかったので、瑛太がこんなにいい役者だとは思いませんでした。その他に、濱田岳や松田龍平もいい味を出していて、若い役者さん達に支えられた映画だと思います。

大学入学のために仙台にやってきた椎名(濱田岳)は、アパートの隣に住む河崎と名乗る男(瑛太)に声を掛けられ、同じアパートに住むブータン人青年・ドルジのために本屋から広辞苑を強奪する計画に乗せられる。ドルジは河崎の元彼女の琴美(関めぐみ)と付き合っていたが、彼女は彼のもとを「去った」という。そこにはドルジ・河崎・琴美の切ない友情の物語が隠されていた・・・。

「本屋襲撃!」という奇抜さを、映画の看板としてもってくるのはどうかなと思います。そういう「奇抜」な話ではないので。ミステリーとして説明的に喧伝しようとする姿勢はなくてもいいのにな。

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2008年5月 7日 (水)

連休

この連休は4月29日にフルーツ・フラワーパークに行ったのと、5月5日に近所の美術館(丹波市立植野記念美術館)に絵本の原画展を観に行ったくらいで、ほとんどは家の周辺と庭で遊んで過ごしました。

けれども

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木登りは出来たし

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コマなしで自転車に乗れるようになったし

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奈良からおばあちゃんが来てくれたし

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大騒ぎのお兄ちゃんお姉ちゃんに比べると存在感は薄かったけど、私が主役です。

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庭の藤も満開でした。

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2008年5月 6日 (火)

ハンドルガード

Img_0994僕のムルティストラーダは納車時にはハンドルガードは付けていませんでしたが、1000Km点検のときに冬の寒さ対策としてドゥカティ・パーフォーマンスの純正品を導入しました。

納車時に付けなかったのは、デザイン的にもスッキリして、バイクの軽快感があるように思えたからです。

Img_0999けれども、この冬は例年に比べて寒さも厳しく、雪も多かったため、ハンドルガードを付けて大正解でした。

で、夏になると逆に暑いだろうから、外すことも考えていたのですが、このハンドルガードには思わぬ効用がありました。

Img_0998ハンドルの震動が明らかに減少したのです。

ドゥカティはデスモドロミック を採用するエンジンの特性なのか、非常に振動の多いバイクです。振動対策として、ハンドルグリップを耐震性の物に変換する人も多いですが、僕の場合は、純正のグリップ・ヒーターを付けているので、グリップを換えることができませんでした。

しかし、ハンドルガードを付けてからは、ハンドルの震動はほとんど気にならない程度になりました。

薄手のグローブをしていても手が痺れることはありません。 振動で見にくいとの評判のバックミラーも、見にくいと感じることはなくなりました。

マスターシリンダー部分からハンドル・バー・エンドまで、結構幅広い部分をガッチリと挟み込むように装着されているからでしょう。

ハンドルをいっぱいに切っても、カウルと干渉しないような細やかなデザインも秀逸で、純正製品ならではの優良なパーツだと思います。

これからは暑いかもしれないけど、雨対策にもなるから、まあいいかな。

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2008年5月 5日 (月)

コンビ オートスウィング

Img_0983 我が家では長男~次男~長女と3代にわたってコンビのオートスウィング(ベビーラック)を使ってきました。

いわゆる自動の揺りかごですが、変形させると3~4歳頃までの子供椅子にもなる優れものです。

しかし、さすがに7年あまり酷使するとボロボロになり、長女も使わなくなったため、昨年の引越しのときに廃棄しました。

このオートスウィングは長らく本当に重宝したので、次女にも欲しかったのですが、さすがに今さら新品を買うのもどうかと思い、オークションを見てみると、中古の出品も少なくありません。物としては結構大きいので、乳幼児の時期を過ぎると手放す人が多いのかも。

そこで、オークションで安価な中古品を落札しました。

このベビーラックはやっぱり便利です。ウチのように子供が多いと、抱っこして揺すってやりたくても、どうしても手が空かないことはよくあります。そんなときにこそ自動揺りかご機能(オートスウィング)が活躍してくれます。オートスウィングはリニアモーターによるもので、全くの無音で前後に揺すってくれます。次女もいい感じで揺すられて眠ってくれるようです。

以前僕らが持っていた旧型に比べると、細かな機能が進化して、さらに使いやすくなっています。

これも子供の多い家庭には是非ともお勧めのベビー用品です。

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2008年5月 4日 (日)

トップ・ケース

Img_0996昨日、久しぶりにトップ・ケースを外して走ってみましたが、軽い!!

近所の峠も走りましたが、ヒラリヒラリとしたワインディングでの軽快感はまるで別のバイクのようです。

Img_0997ここ最近はほとんど通勤でしか乗っていないため、トップ・ケースはつけっぱなしで、しかも防犯用チェーンや合羽やブーツからの履き替え用の靴などが入れっぱなし。

結構な重量はありますし、当然重心も高い。

やっぱり、バイクは軽くなくちゃね。というのを実感しました。

たったこれだけで、サスのセッティングも全然変わってくるみたい。

しかし、実用性との兼ね合いは永遠のテーマだなあ。

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2008年5月 3日 (土)

ベビーシート・ベビーカー

Dokids5 最近のお出かけに活躍しているのがこれ。コンビのドゥキッズ5という多機能ベビーカー。

車のベビーシートとして、ベビーキャリー・ロッキングチェア・ラックとして、そしてA型~B型ベビーカーとして使えるという優れもの。

これまで使っていたベビーシートやベビーカーは、壊れたり人に譲ったりしてしまっていたので、改めて購入しました。

Img_0979定価は65000円~73000円と安くないけれども、ネットでは半額以下で流通しています。

こういう多機能製品によくある「帯に短し襷に長し」的なところはなく、どの機能もとても使い勝手が良いです。まだB型ベビーカーとしては使用していませんが。

驚いたのは、その軽さと丈夫さ、そしてベビーカーとしての取りまわしの良さ(車輪の動きの良さ)。僕らは7-8年前のベビーカーを長らく使ってきていたので、その進化には眼を見張るものがありました。

乳幼児のいる家庭では機動力を発揮できるでしょうし、3年は使えますから、良い買い物だと思います。

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2008年5月 2日 (金)

「ギリシア神話を知っていますか」

Greek_mythology 最近、長男が子供向けの漫画で読んだらしく、西洋古代文明やギリシア神話にやたら興味を示して、しょっちゅう色々な質問をしてきます。

よく考えてみると、ギリシア神話は断片的にこそ知ってはいますが、きちんと読んだことはありません。そこで、岩波文庫の「ギリシア・ローマ神話(ブルフィンチ著)」を手にとっては見たものの、膨大な文章量にめまいがし、また字が小さすぎて読めない・・・

これではいけない。即戦力になるギリシア神話の知識を身に付けて親父としてエラソーにしないといけない。と思い、手にしたのが、阿刀田高の「ギリシア神話を知っていますか」。

これは良かった!

何と言っても読みやすい。いまさら阿刀田高先生に失礼ですが、本当に文章も構成力も抜群に巧い。

軽妙洒脱にして、決して軽薄にならず、オヤジごごろをくすぐり興味を持続させるエロいエピソードも挟みつつ、本筋は逸らさない。

これは他の「知っていますか」シリーズも読みたくなるなあ。

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2008年5月 1日 (木)

とびだししかけえほん

Img_0806 次女の誕生祝いに、親戚から「シンデレラ(とびだししかけえほん)」を貰いました。

非常に複雑な構造で、びっくりするほど鮮やかに様々な仕掛けが飛び出してきます。

絵本としての美しさはもちろんのこと、その機能美にはため息がでるほどです。

Img_0814こんな本を作るには、3次元的に優れた構成能力と、想像を絶する試行錯誤があるに違いありません。

絵本というより芸術作品ですね。

子供たちがすぐに壊してしまいそうですが、まあ絵本だからしょうがないかな。存分に楽しんで、みんなの心に強い印象を残してくれれば、それでいいのかもね。

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