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2008年3月 1日 (土)

「ザ・シューター/極大射程」

The_shooter DVDで「ザ・シューター/極大射程」を観ました。

2000年の「このミステリーがすごい!」海外小説第1位の映画化です。

「このミス」発表時に原作を読んだ記憶があるのですが、確かキアヌ・リーヴス主演で映画化の予定になっていたんじゃなかったかな。どういう経緯があったのかは知りませんが、主演はマーク・ウォールバーグです。マーク・ウォールバーグは日本での人気はいまひとつのような気がしますが、「ディパーテッド」ではアカデミー賞助演男優賞にノミネートされましたし、アメリカでは結構人気があるようですね。

海兵隊特殊部隊屈指のスナイパーだったボブ・スワガーは、エチオピアでの任務中、味方本部に見捨てられ、同僚を失う。3年後、軍を離れ隠遁生活を送る彼のもとに、軍を名乗る者たちが訪れ、大統領暗殺の動きを阻止するために協力を要請する。しかし、狙撃されたのは大統領ではなく、現場を監視していたスワガーは暗殺犯に仕立てあげられ、真実を暴くための逃走と闘いが始まる・・・というストーリー。

優秀で善良な主人公が、陥れられて逃亡しながら、真実と自由を勝ち取るために闘うという、「逃亡者」以来の定番ストーリーの一種です。この手の話は、最後は丸く収まるはずなので、そこに至るまでをいかに面白く描くかが勝負でしょう。

この映画は、その過程をランボーばりのタフネスとドンパチで、結構派手に、ある意味お気楽に描いています。優秀な狙撃手としてのプロフェッショナルぶりやミステリー部分にはあまり重きは置かれておらず、少々のご都合主義的な展開もゴリ押しで進めています。

まあ、これはこれでそれなりに楽しめますし、こういうのもハリウッド映画の典型のひとつですから、あまり深く考えずに観るのがいいのかなと思います。

ただ、ラストは原作と異なり、あまりカタルシスが得られるような終わり方になっていないので、それまでのお気楽・ドンパチ路線からすると、もっと素直に溜飲が下がるようにして欲しかったですね。

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