安達久美
最近「女ジェフ・ベック」とも言われて話題になっている安達久美の2枚のアルバムを、友人からMDで貰いました(Yさん、ありがとうございます!)。
ギターとしては相当に巧いし、そつなく弾いていますが、う~ん、どうなんだろう??何かが足りないなあ。
僕はギターほどテクニック以外のところで人を魅了する不思議な楽器はないと思っています(ブルース・ロック・ジャズ・フュージョンに関した話です)。
つまり、ある程度以上の技巧があれば、そこからは技巧の優劣よりも、ピッキングなどの弦に対するタッチも含めた音作りのほうが、そしてそのギタリスト特有のグルーブ感のほうが、リスナーの心に残る要素として大きいと思います。
例えば、サンタナはテクニック的には最近の技巧派ギタリストと比べられることもないでしょうが、あのサスティーンの効いた一音を聴いただけでサンタナだと分かるし、気持ち良くてもっと聴きたいと思う。そして、あの独特のグルーブ感はなかなかコピーできません。
チャー(竹中尚人)だって、もちろんすごく巧いんだけど、いわゆるハイテク・ギタリストとは一線を画して認識されているでしょう。でも、あの何とも表現し難い色気のあるソロは、どんなにピッキングが正確で速くて複雑なタッピングをこなすギタリストでも再現できないでしょう。
もちろん、BBだってクラプトンだってベックだってジミヘンだってSRVだってウエスだってメセニーだって、長い間多くの人の支持を得ているギタリストはみんなそういう要素を持っていると思います。
だからギターというのは難しい。そして面白い。
もちろんある程度の技量はあって当然(僕らアマチュアの多くは既にここのところをクリアできていませんが)。
その先にある何か(「個性」って言っちゃうと身も蓋もないけれども)が聴きたい。
安達久美自身も多分そのへんのことは認識しているんじゃないのかな。清水興や則竹裕之のリズム隊の援護を受けて、複雑な変拍子なんかで70-80年代フュージョンを彷彿とさせる曲を演ったりして、ギターそのものよりも「曲」で勝負しようとしているところもあります(このあたりの曲が「ブロウ・バイ・ブロウ」や「ワイヤード」の雰囲気に似ていますね)。
この方向性は、それはそれで面白いから、「リトル・ウイング」や「哀愁のヨーロッパ」なんかのカバーはやめたほうがいいでしょう。どう聴いたってオリジナルのほうがいいもの(たとえオリジナルよりも技巧的に優れていてもね)。
これからどう化けていくのか楽しみにして、彼女の名前を憶えておくことにします。
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コメント
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投稿: 安達久美 club PANGEA FAN | 2008年3月25日 (火) 11時58分
情報満載のブログですね。
またちょくちょく覗かせて貰います。
投稿: akamatsu | 2008年3月26日 (水) 10時52分
全く同感ですね~。プロですからある程度の技量があるのは当たり前。とは言え、これ見よがしに弾きまくられると聞いていて疲れます。
私も最近はテク志向よりアンサンブル志向かな。日本人で言えば、故大村憲司のようなギターが好きかな。あとアコギでは石川鷹彦さんが好きです。
投稿: ドバイ | 2008年3月26日 (水) 14時22分
>ドバイさん
僕も大村憲司のギターは大好きです。歌もののスタジオ・ワークでも、ソロの部分だけ何度も聴き返したくなる曲が沢山ありますね。
投稿: akamatsu | 2008年3月26日 (水) 16時59分
Char大好きです。
大阪ビルボードに6月出演決定です。
観に行く予定です。
大村憲司大好きです。
あのメロディアスなソロは最高です。
でも、最近のアマチュア・ギターリストは大村憲司を知りませんね。
安達久美は、あのパイオツに免じて許してあげましょう。(爆)
投稿: テキーラ | 2008年3月27日 (木) 12時26分
>テキーラさん
どもども。僕はその昔Charのファンクラブに入っていて、優先チケットでライブも観まくっていました。
大村憲司は日本人では一番好きなギタリストかも。兵庫県民の誇りです!
>安達久美は、あのパイオツに免じて許してあげましょう。(爆)
まあ、結局はそういうことですね(笑)!
投稿: akamatsu | 2008年3月27日 (木) 18時24分