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2008年2月14日 (木)

「あるスキャンダルの覚え書き」

Notes_on_a_scandal DVDで「あるスキャンダルの覚え書き」を観ました。

実際にあった女性教師と15歳の生徒の「不適切な関係」による事件が基になっている話だそうですが、物語の中心はその事件そのものではなく、その女性教師(ケイト・ブランシェット)の「親友」である老女性教師(ジュディ・デンチ)にあります。

初老に至るまで恋愛も結婚もせず、偏屈で毒舌家で職場でも孤立している老女性教師の日記「Notes on a Scandal」における独白が、この物語を進めていくことになります。時に客観的に、時に独善的に、そして時に恣意的に。

謎解きもどんでん返しも何もない話ですが、これは一種のサイコ・サスペンスになるのかな。サイコ・スリラーと言ってもいいかも。

精神医学者の春日武彦氏が、「人間の業において最も厄介なのは、他人を思い通りに操作して満足感を得たいという「コントロール願望」だ」と述べていましたが、これはまさに「コントロール願望」という人間関係における永遠のテーマが少し顕著な形で現れただけの話なのでしょう。

ちょっと非現実的にも思える支配・被支配関係をふたりの演技派女優(この映画でアカデミー賞の主演・助演候補になったそうです)がリアルに演じていますが、少しデフォルメされているだけで、案外どこにでもある話なのかもしれません。

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