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2008年2月20日 (水)

「パフューム」

Perfume DVDで「パフューム」を観ました。

18世紀のフランスが舞台。類い稀な嗅覚という才能を持って生まれた青年が香水調合師となり、人をも操れる奇跡の香水作りを追い求めて、香水の「材料」として若い女性たちを蒐集するというストーリーです。

匂い(臭い)という目には見えず音にも表れないものを、映像と音楽で表現しようとした試みはよく伝わってくると思います。

マクロ・ショットを多用した官能的(時としてグロテスク)な映像と幻想的な描写で、匂い立つような幸福も臭気漂う絶望も分かりやすく描かれています。

そもそも荒唐無稽なストーリーは、中盤よりさらに輪をかけていきます。しかし、これは自らの体臭がない青年のたどる寓話として語られているので、観ている者を不思議に納得させる力があるようです。

監督は「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクヴァ。この監督、音楽も担当しているんですよね。演奏はベルリン・フィル。時にねっとりと絡みつき、時にさらりとした手触りも感じさせる映像を、音楽が巧く盛り立てています。

「ラン・ローラ・ラン」とはずいぶん作風が違いますが、映像ではこれまで表現しにくかったものを表現しようという意気込みは共通しているように思います。

独特の寓話性や映像に執着した作りで、いわゆるハリウッド映画とは一線を画す大作です。

非常に面白い映画で、観ていて飽きませんが、好き嫌いははっきりと分かれる作品でしょう。

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