「クィーン」
ヘレン・ミレンが昨年のアカデミー賞主演女優賞を獲った「クィーン」を観ました。
97年にダイアナ元皇太子妃が事故死したときに、イギリス王室は、既にチャールズ皇太子と離婚していたダイアナは民間人であるという理由で、当初は公式な声明も哀悼の意も表わすことはしませんでした。そのことがイギリス国民から強く非難されたのですが、その一連の「事件」を「クィーン」の立場から描いた映画です。
扱っているテーマが非常に政治的なものでもあり、虚々実々としているので、微妙な立ち位置にある映画ですが、単純に映画そのものとしては面白かったです。
その面白さの源は、外見も気品も威厳も強さも弱さも含めて「クィーン」になりきったヘレン・ミレンの演技にあると言い切ってもいいでしょう。主演女優賞は当然ですね。
女王本人や王室関係者しか知り得ないことも描いているので、基本的には実際の事件に基づいたフィクションと考えていいと思います。ですから、ここまで描き切ることができたのは、王室の柔軟性だけでなく、その内容が王室にとって「是」であるからでしょう。そういう意味では、この映画はあくまでも事件を一面のみから描いた純粋なフィクションと捉えておいた方が無難かもしれません。
ほとんどが存命の実在の人物を描いているのに、どこからも強いクレームをつけられず映画が成立しているのは、どの人物も「悪人」としては描かれていないからでしょう。それがこの映画の巧いところかも。でも、ブレア首相夫人だけはひとりバカっぽく描かれていて、これはいいのかな?




















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