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2008年1月10日 (木)

「ラストキング・オブ・スコットランド」

The_last_king_of_scotland アフリカ関連の映画が続きますが、DVDで「ラストキング・オブ・スコットランド」を観ました。

1970年代にウガンダで独裁政治を敷き大量虐殺を続けたアミン大統領を、その主治医であるスコットランド出身の青年医師(架空人物のようですが)の視点で描いた映画です。

アミンを演じるフォレスト・ウィテカーの演技(アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞)は凄まじく、軽薄な思考でウガンダを訪れた青年が恐ろしい現実から抜け出せなくなっていく様は、観ていて寒気がするようです。

ウィテカーの演技が素晴らしいのは誰もが認めるところですが、明確な悪意のないままに手を血に染めていく青年を演じたジェームズ・マカヴォイも良かったですね。

彼の演じた役柄は、アミンの取り巻きであった複数の白人を総合して作り上げられたもののようですが、それがそのままウガンダに対する白人社会を表していると言ってもいいのかもしれません。

アミンの狂気や恐ろしさは深く描かれていますが、その反面、彼が人々を魅了した別の顔(身長が2m以上あり、元ボクシング・ヘビー級チャンピオンであり、愛嬌のあるところもあった)があまり見えてきません。それ故、なぜ彼が独裁者たり得たかが理解しにくいところもあるように思います。

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