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2007年8月17日 (金)

「記憶の棘」

Birth DVDで「記憶の棘」を観ました。

10年前に死んだ夫への思いをようやく断ち切って、再婚する決意をした二コール・キッドマンの前に、夫の生まれ変わりだという10歳の少年が現れて・・・というストーリー。

二コール・キッドマンのプロモーション・ビデオと言っても過言でない彼女の熱演と相まって、心打たれる切ない話なのですが、ラストに至る伏線が弱くてちょっと残念。

このためにストーリーの起伏も弱くて、「少年は本当は生まれ変わりなのか否か」などという論争もあるようですが、これは普通に考えれば「是」でしょう。あまり書くとネタバレになっちゃいますが、そもそもこういう論争が出てくること自体、この映画の欠点。

映画の登場人物たちが「否」と納得したけれども、実はそうではなかったというのがこの映画の醍醐味であり、切ないところなんだと思いますが、せっかくのいい話を描き切れていないのが残念。

こういう感情に訴える話は、やっぱり分かりやすくなくちゃね。

監督はジャミロクワイの「ヴァーチャル・インサニティー」のPVを撮ったジョナサン・クレイザーというひと。

あのPVは好きだったなあ。不思議な空間で続くJKのタコ踊り。何度見ても飽きなかったなあ。最近PV集の付いたベスト盤を買ったから、また観ようっと。

映画はPVの雰囲気とは打って変わって、長回しとアップの多用。これはこれで面白かったけど、画像的なトライアルとストーリーの起伏がもうちょっと合ってくればいい映画になったのになあ。

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