次期ファミリー・カー選定 続報
次期ファミリー・カー選定活動の続報です。
家族5人がゆったり乗れて、荷物も沢山積めて、運転しても楽しい車。それがコンセプトです。今のSAAB9-5 estateにはほとんど大した不満はありませんが、さすがに一年落ちで手に入れて7年目。買取の査定も引き取り料のみに近いでしょうが、来年5月の車検前には車を替えようと決意。
上記のコンセプトからすると、これまでと同様のワゴン車かいわゆるSUVが候補になります。私は、取り回しの良さや駐車場を選ばないことなどから、やっぱりワゴンかなと思っていたのですが、家内はどうせ乗るならこれまでと違うタイプの車に乗りたいとSUVを希望。この車を運転するのは8割がた家内なので、彼女の意見で車種はSUVに決定。
で、今のところレインジ・ローバーとカイエンが候補に挙がっています。
レインジは3代目の現行モデルが出たときに試乗しましたが、当時はその高級感やゆったりしたところの良さは分かるものの、キビキビした走りは望めないため、あまりいい印象を持ちませんでした。しかし普段の足として空冷ポルシェに乗るようになってからは、むしろファミリー・カーではゆったりのんびり走りたいと思うようになり、私の中ではレインジの株が急上昇。
一方、カイエンは言わずと知れたポルシェのSUV。V6には一度試乗したことがありますが、良くも悪くもポルシェらしい簡素な内装に、運転手にとってはスポーティー、同乗者にとってはややガサツな乗り心地だったことを覚えております。そのときの印象として、Sやターボを運転したことはありませんが、V6でも走りには全く不満はありませんでした。
さて、まずランドローバー箕面にてレインジの試乗。突然押しかけて試乗をお願いしましたが、快く引き受けていただきました。最初は家内が運転し、私は後部座席でのんびりと乗り心地を楽しみました。後部座席に居る限り何の不満もありません。乗り降りも高齢者には大変かもしれませんが、車高の低いスポーツタイプの車よりはよっぽど楽です。新しくハイスペックのSuperchargedも出ましたが、NAエンジン車種は2006年モデルよりエンジンがBMW製4.4リッターV8(286ps/5,400rpm、44.9kgm/3,600rpm)からジャガー製4.4リッターV8(306ps/5,750rpm、44.9kgm/4,000rpm)に変更され、低速での出足が良くなり、燃費も多少は改善されたとのこと。交替して運転席に座ってみると見晴らしのよい「コマンド・ポジション」からの運転操作に大きな不満もなく、3年前に運転したBMWエンジンの記憶をたどると、確かに出足はいい印象。踏めば加速も充分。ワインディングを飛ばすのでなければ全く問題のないハンドリング。ジャガー・エンジンはBMWエンジンほどの高回転型ではなく、レインジの性格に合っていると評判とのこと。ファミリー・カーとしては十二分でしょう。いや~満足、満足。ずいぶん長い距離を試走させていただきました。感謝、感謝。
一方、カイエン。続いてポルシェ・クラブでもお世話になっているポルシェ・センター北大阪へ。夕暮れ近い時間にもかかわらず、こちらでも快くV6の試乗を引き受けていただきました。感謝。
こちらは以前試乗したときとスペックは変わっていませんので、家内のみがハンドルを握り、私は後部座席へ。さすがに後部座席はレインジのあとでは分が悪い。決して褒められた乗り心地ではありませんし、内装もいかにも安っぽく見えてしまいます。ところが、運転席の家内は「これは運転が楽しい!」と絶賛。ここまで運転手と同乗者の印象が違うとは驚きでした。結論としては、カイエンはやっぱりスポーツ・カーであることが基本コンセプトであって、同乗者の乗り心地は最優先事項ではないということでしょう。
今回、全く方向性の違うレインジとカイエンを乗り比べて、非常に興味深い経験ができました。SUVといってもコンセプトや設計哲学が異なると、ここまで運転者・同乗者で印象が変わるものかと再認識した次第です。
さて、カイエン。正確には2007年モデルというのは登場せず、2008年モデルからフェイスリフトとなるようです。おそらく発表が2007年初めで、2007年夏ごろにリリースとなるでしょうとのこと。噂どおりV6のエンジンは3.2リッターから3.6リッターになり、すでにスクープ画像も出回っていますが、外装を中心に変更される予定だそうです。ニューモデルから輸入車でも義務付けられ、各方面で話題になっている「格好の悪い」フロントの補助ミラーですが、PC北大阪の方によると、現在ポルシェでは小型カメラを搭載し補助ミラーをつけない方向で検討中ということです。
で、どっちにするか・・・?
まだまだ楽しく悩みます。レインジは2-3年落ちの中古車でも結構値が下がりますので、新車で買うつもりはありませんが、カイエンは今のところ中古でもあまり値下がりがないうえに、どうせ買うならフェイスリフト後と思いますよね。その場合はSAABの車検後のリリースになるので2-3ヶ月はファミリー・カーなしで過ごさなくてはなりません。でも、カイエン、色々オプションを考えると結構高いんですよねえ。それでなくてもフェイスリフト後は50万円は値上がりするという噂もありますし。オプション・諸経費を含めるとV6でもおそらく中古のレインジより高くなるでしょう。私としてはレインジの乗り心地が忘れられないのですが、カイエンに乗ったあとの家内の嬉々とした表情からするとやっぱりカイエンかなあ。
ところで、ランドローバー箕面には現在なんと西日本唯一のアストン・マーティン正規代理店アストン・マーティン大阪八光が併設されており(4月からは心斎橋に移転予定)、DB9とV8 Vantageが展示してありました。またとない機会と、家内とふたりでいじり倒してきましたが、この話はまた次回にしましょう。
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コメント
>カイエンに乗ったあとの家内の嬉々とした
>表情からするとやっぱりカイエンかなあ
やはりそうなりますよね。(^^)
今のうちにポルシェワールドにどっぷり浸かってもらい、
良さを理解してもらえば、
「あなた~、かれらじーてぃ買いましょう!」とか、
「あなた~、きゅうごうきゅう買ってきたの。」とか、
嬉しい事態が起こるかもしれませんよ。笑
まだまだたっぷりと時間はありますよ!
悩んで~悩んで~(^^)/
P.S. アストン小話楽しみにしております☆
投稿: モアイ | 2006年2月24日 (金) 21時49分
カイエン・・・最近良く見ますな。六本木界隈で(笑)。
ファミリー・カーとして使う、というのは正解です。
六本木ヒルズの駐車場何ぞで、アレからチャラチャラしたカップルが降りて来るのを見たら(僕にとってはカップルは大体チャラチャラして見えるのだが)、血圧が確実に「20」は上がる気がします。
投稿: 鈴麻呂 | 2006年2月25日 (土) 20時38分
>モアイさん
確かに、数年後997 4Sを買おうと思ったら、「どうせならターボにしなさいよ」ってなったり・・・しないか・・・。
>鈴麻呂さん
カイエンはファミリーカーとしても使えるスポーツカーと言ったところでしょう。エアサスのやつには乗ったことがないのですが、僕はあんまり後部座席には乗りたくないなあ。まあ、子供たちはDVDが観られれば、車は何だっていいんだろうな、多分・・・。
投稿: akamatsu | 2006年2月27日 (月) 01時05分
レンジ・ローバーというのはこれまで自分が乗るものとして考えたことはまったくなかったのですが、少し前のこのブログでランド・ローバー・ディスカバリーも候補に上がっていましたね。あれを見て急にいいなあと思うようになりましたので、中古車情報などで見てみました。私の場合は自分の通勤用になるので、いい車だと思う反面、置き場所や街中での日常使用などを考えるとちょっと難しいかなと思います。akamatsu家のファミリー・カーの選定、また続報を楽しみにしています。
投稿: Naru | 2006年3月 1日 (水) 15時09分
>置き場所や街中での日常使用などを考えるとちょっと難しいかなと思います。
同感です。僕も日本で使うにはワゴン車が一番使い勝手がいいと思います。でもレインジは乗ると結構カルチャーショックでしたね。特に後部座席。英国王室の御用達というのも理解できます。ランドローバーの中では現実的な使用法も考えるとディスカバリーが最も良いかもしれません。でも、レインジに比べるとチープな感じが拭えないのにかなり高価です。それならば中古でレインジのほうが良いかも。というのが僕のランドローバー評です。
投稿: akamatsu | 2006年3月 2日 (木) 00時14分