「ネバーランド」
昨日はDVDで「ネバーランド」を観ました。
主演はジョニー・デップ。劇作家ジェームズ・バリが「ピーター・パン」を書き上げていく過程を、父親を失った4人兄弟と未亡人との交流の中で描いていく、「事実に着想を得た物語 (Inspired by True Events)」です。
ジョニー・デップは弱さと強さがない交ぜになった眼の演技で好演。アカデミー賞主演男優賞にノミネートされただけのことはあります。最近エキセントリックな役柄が多いデップですが、「ギルバート・グレイプ」の繊細な演技を思い出しました。
ジェームス・バリが「ピーター・パン」を書くきっかけを作った4兄弟の三男「ピーター」を演じるフレディ・ハイモアもいいのですが、もっとジョニー・デップとの間の心の葛藤が描かれていれば、さらに最後のシーンが生きてきたようにも思います。
ファンタジックに現れるネバーランドのシーンはこの映画の白眉でしょうし、このシーンが好きな人も多いと思いますが、そんな映像のマジックを使わなくても、地味にピーターとバリの心理劇を描いても充分感動できたんじゃないかな。
| 固定リンク
「本・映画」カテゴリの記事
- 「長ぐつをはいたネコ」(2012.03.30)
- 「マイレージ、マイライフ」(2011.08.04)
- 「嫌われ者の流儀」(2011.08.10)
- 「街場の中国論」(2011.08.01)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
ジョニー・デップはいい役者だと思うんだけど、ちょっと「イッチャッテル」系の役柄が多くなって、微妙な感じですね。やっぱ「カリブ」がまずかったかなぁ。あれでエキセントリック演技がメジャーになっちゃったから。
そういう意味ではこういう作品でいい演技をしていると知ると、ホッとします。息子が寝た暇をみて、観てみようかな。
投稿: 鈴麻呂 | 2005年11月 9日 (水) 10時17分
普通に演技するデップもいいですよー。「カリブ」も結構好きですけど。まだ観てませんが、「チョコレート工場」ではかなり壊れてるらしいし。
でも、デップはロンゲの方がカッコイイな。
「ネバーランド」は佳作だと思います。ダスティン・ホフマンやケイト・ウィンスレットも脇を固めてるし。僕はファンタジックな場面はなくてもいいと思うけど。
投稿: akamatsu | 2005年11月 9日 (水) 19時36分
最近この人を見たのは「レジェンド・オブ・メキシコ ~デスペラード~」が最後です。アントニオ・バンデラスを筆頭にミッキー・ローク、ウィレム・デフォー、サルマ・ハエックにエヴァ・メンデスと「濃い」人たちで固めていたので、デップも程よく溶け込んでいましたが・・・
いい役者なのでしょうが、私は「どんな役をやっても自分にしかなれない」タイプのスター(たとえばハリソン・フォード)が好きなので、それほどデップが好きとはいえないですね。
そういえばこの人の愛車は911カレラ4だそうですよ。
投稿: Naru | 2005年11月 9日 (水) 19時52分
>そういえばこの人の愛車は911カレラ4だそうですよ。
いいね~。ますますデップを好きになりそうです(笑)。
ハリソン・フォードといえば、インディ・ジョーンズ4を撮ることになっているようですが、フォードやスピルバーグの予定のために延期になっているみたいですね。
投稿: akamatsu | 2005年11月 9日 (水) 20時50分